よくあるご依頼例

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入管出頭後に警察に逮捕されたケース

依頼者:中国籍男性と日本人女性の配偶者
状 況:入管への出頭後、警察に逮捕され収容


 日本国籍の女性と不法滞在である中国籍男性のご夫婦から依頼がありました。聞けば、奥様は病気を患っているために働く事ができず、不法滞在であるご主人が1日3件ものアルバイトを抱えて生活を支えていたそうです。

 もともとご主人は中国で大学も卒業し経済学の学士ももっているのですが、ささいなトラブルが原因で不法滞在となってしまったようです。また、就労ビザがないために実力があっても普通の企業では雇ってくれず、ラーメン屋さんなどで1日中仕事をしていたそうです。

 ちょうどそのような状況の時にご夫婦でご相談にいらっしゃいました。在留特別許可を申請しようと考えたのは「このままの生活を続けても生活が安定しないし、家族が幸せになれないから。」と考えたからでした。

 2時間かけて状況をお聞きし、不法滞在になったいきさつ、婚姻に至る経緯などをお二人からお聞きした結果、今までの経験上「在留特別許可はでるだろう。」と考え、業務をお引受することにしました。中国担当スタッフと共に中国語で聞き取りをしながら書類を作成し、お二人が協力してくれたこともあり、2日で書類が完成しました。その後はすぐに入管へ出頭して頂き、その日は無事に帰宅することが許され、ホッとした気分で一日を終えました。

 それから、3日後、板橋警察から事務所に連絡が入りました。聞けばご主人が自転車に乗っていたところ職務質問を受け、不法滞在であることが発覚してそのまま逮捕されたようです。

 逮捕されたときの状況を詳しく確認してから奥様に大至急連絡をとり、急いで事務所まで来ていただきました。そして、ご主人の今の状況、今後の流れ、どのような手続きをとればよいのかを詳しく説明したところ、やっと安心していただけました。

 ご主人は7年間も不法滞在していたにもかかわらず、今まで一度も職務質問などを受けたことがなかったそうです。それが、出頭してから3日目で逮捕されてしまったのです。とは言え、出頭した後に逮捕されたため、最終的には在留特別許可が下りる可能性が高いのがせめてもの救いでした。2週間後、警察から入管へと身柄が移されてから、奥様と一緒に入国管理局へ面会に行きました。見た目にはかなりやつれているようでした。

 「調子はどうですか?」「先生、この中、とにかく暇なんですよ。変な噂ばかり飛び交っているし…。警察に比べればましだけどね。でも、この後、僕はどうなるのですか?」

 同様の状況でビザがもらえたお客様の話をし、今後はおよそ何日ぐらいで結果が出るのか、どのような手続きが行われるのか、そして、これから望みは薄いが仮放免を申請する旨などを伝えると、安心したのか、「わかりました。信じて気長にビザがもらえるのを待っています。」といい、その日は帰りました。

 後は奥様が病気であることなどを理由に仮放免の申請を行いましたが、残念ながら仮放免許可が下りる事はありませんでした。しかし、奥様の病気に関する詳しい資料などを病院から取り寄せたり、詳細に状況を説明した嘆願書などを提出したところ、通常よりもかなり早く在留特別許可が下り正規のビザを取得して出てくることができました。

 これはあくまでも推測ですが、きっと入管が切迫した状況を理解してくれ、仮放免をして下手に長く審査を続けるよりも、収容したまま短期間で在留特別許可までをやってしまおうと考えてくれたからだと考えています。

 ご主人は「日本人の配偶者等」の在留資格を頂き、現在では中国語と日本語、それに貿易知識を生かしてご自身で会社を設立して社長として頑張っていらっしゃいます。

入管出頭前に警察に逮捕されたケース

依頼者:日本人男性と中国籍女性の配偶者
状 況:婚姻手続き直前に警察に逮捕。在特から上陸特別許可へ


 日本人のご主人が慌ててご相談に見えたのは2005年の秋ごろでした。聞けば中国籍の婚約者が警察官に職務質問を受けて逮捕されてしまったとのこと。その日は木曜日だったのですが、翌日の金曜日には2人で婚姻届を一緒に提出しようと約束し、勤務先からお休みまでもらっていたそうです。

 書類を確認させてもらうと確かに記入済みの婚姻届や本国から取り寄せた書類などが揃っており、いつでも提出できる状況でした。

 「実をいうと、以前、こちらの事務所に電話でご相談した事があるのです。そのときに『結婚を考えているのなら、早く手続きしたほうがいい。』とアドバイスされたのですが、仕事が忙しくてついつい伸びてしまったんです。それでやっと明日、婚姻届を出そうって事になって、会社から休暇ももらったんですが…先ほど警察から連絡がありまして…」

 偶然でした。「逮捕されるのがあと1日遅ければ…」一般的に逮捕された後に婚姻した場合は在留特別許可を申請してもなかなか許可はもらえません。急いで拘留されている警察に確認したところ、「不法滞在以外には特に問題なさそうだけど、さっき偽造パスポートが見つかりました。今後の対応はまだわかりませんね。」というものでした。

 特に不法滞在だけであれば通常はそのまま入国管理局に移送されるのですが、どうやら偽造パスポートを持っていたため裁判に掛けられることになりそうです。その後の裁判の結果では、執行猶予がついていました。

 この後は入管へと移送されることになるのですが、この状況から在留特別許可をもらうのは非常に難しいと考えられます。ご主人にも状況は詳しくご説明し、奥様も1ヶ月近く拘束されだいぶ疲れている様子であるため、「今回は退去強制でも早く帰国して、数年後に正規のビザを取得してはいかがですか?」とお勧めしましたが、「少しでも可能性が残っている以上、国内で在留特別許可を申請してほしい。でないと、後でやらなかった事を後悔すると思います。」

 ACROSEEDでは、お客様の期待を裏切らないためにも、許可の取得が難しいと思われる案件は依頼をお断りする方針をとっています。そのため、今回も国内での在留特別許可申請はお断りしましたが、ご主人が3日連続で事務所にお見えになり、話し合いとなりました。「○○さん、私達はあなたの期待を裏切りたくないのです。だから、今回のご依頼はお引受できません。」「ダメでもいいからお願いします。妻にできるだけの事はしてやりたいのです…」

 その日はスタッフ全員で話しあい、「依頼をうける。」という結論を出しました。ただし、「申請が不許可となり退去強制させられた場合には、数年後に正規の在留資格を取得して入国するまでをACROSEEDが責任をもって手続きをします」という内容でした。その後はすぐに必要書類を提出しましたが、結果は予想通り不許可となり退去強制となってしまいました。

 しかし、その後もご主人は、私達がアドバイスすることを忠実に守り実行してくださいました。多忙を極める仕事にもかかわらず暇を見つけては中国の奥様と連絡を取り、数日間の休みがとれれば必ず中国へ渡航していました。

 その結果、退去強制から3年後、3回目の申請で「在留資格認定証明書」を発行してもらい「日本人の配偶者等」の在留資格をいただき、上陸特別許可で入国することができました。
  
 このご夫婦は今では日本で生活をしており、時々事務所に遊びにきてくれます。今度、お子さんも生まれるようです。

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